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そこらへんの医大生が、なぜかSMAPをはなす

SMAPの名曲、"STAY"を語る

STAY

言わずもがな、この曲はSMAPファンなら特別な感情をもつ曲だろう。そしてそれは私にとっても同じである。SMAPの曲でも、SMAPの曲でなくても、慰めをくれるような歌詞や心温まるメロディの曲はたくさんある。それでも私は、この曲にはそんなバラードと同じだけの感情だけでは済まされない気持ちになってしまう。 あまりフォーカスされる部分ではないかもしれないが、私はこの歌詞が胸の奥にずっと残っている。

君が何かを憎まぬように、無意味に傷つかないように。

君が好きすぎて憎らしいとか、憎しみなんて感情を持っている自分に対しての嫌悪感とか、君の憎むものは消してやるとか、そんなんじゃないのだ。そして愛は愛でも、君を僕が幸せにしたいとか、一緒に幸せになろうとか、一生の愛を誓うとか、そんなんじゃない。君が大切だから、君が何かを憎まないといけないことにならないように、君が綺麗な感情だけでいられるように、君が負の感情なんか持たなくて済むように。それによって傷ついたりしないように。君に嫌な感情を抱かせるものから守るために包み込む。上っ面の愛でない、深い深い愛情なのだ。辛い時にこれを聞いていると、なんだか泣けてくるものだ。 永遠になんてわがまま言わないから、5、60年だけでいい。この世にいなくなっても来世でも一緒になろうとか、そんなわがままは言わないから、自分が一生を終えるまでは一緒に歩いて欲しい。ずっと一緒にいるから。そんな健気で綺麗な愛に胸が熱くなった。

そんな、個人的欲望なんて二の次の、純粋な愛情の曲だ。この一生くらいは一緒に居られるから、一緒に歩こう、どんな時も共に歩みを進めるから。こんな意味を持つ歌詞を私たちの愛するアイドルが歌ってくれる意味。特に彼らが消えてしまった今、より強いメッセージが残されたような感覚を憶える。今はいなくなったSMAPだが、そんな出来事が起こるなんて想像もしなかった頃に「ずっと手を握っていて、離さないで。」「ずっと共に歩こう。」「たったの50年でいいから一緒に居よう。」そんなメッセージを送られていたことを考えると、辛いような寂しいような暖かいような、そんな気持ちになる。もちろん彼らが毎回そんないろいろな感情で歌っていたと思っているわけではないが、少なくともSMAP最後のアルバムで、数ある曲の中からタイトル曲でないこの曲が1位に選ばれた意味は、5人も絶対にわかったはずだ。

そして逆に2015年から2016年にかけての『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2015→2016』の生ライブでもこの曲が披露された。この曲をセッティングしたのは中居くん。どんな気持ちで彼がこの曲を入れたのか、私たちには分からない。それでもこの曲を歌ってくれる優しさと、安心させようとしてくれたかのような気遣いが中居くんらしいと思ったし、嬉しかった。

特にSMAPには、恋人とか友達とかいう言葉では表せない「側にいる人」への愛の歌は珍しいように思う。だからこそこの曲を大切に思う。 本当に愛するということ。無償の愛。それがSTAYで歌われる愛だと思う。そんな切なくて優しい曲が、SMAPや、SMAPと応援する人とのことを歌っているように、SMAPがなくなった今感じてしまう。 STAYは、私の中で1番と言っていいほど深くて優しい愛の曲である。そしてそんな愛を歌ってくれたSMAPが大好きだ。

"永遠なんて言わないからさ 鼓動止むその時まで"